FRESH!人気実況への道(第1回):コスケさんが語るゲーム動画

コスケさんは『パズル&ドラゴンズ』のゲーム実況で人気に火が付いたゲーム実況動画のパイオニア的存在です。元々はAppBankという会社で配信していましたが、その後退社独立し、さまざまなことにチャレンジしています。


「FRESH!」では「金曜ゲームショー」に出演し、同じくゲーム実況などで活躍するガイモン、とうふ、sasukeさんらと『モンスターストライク』やさまざまなゲームをプレイしています。

元々は美容師志望。コスケさんが動画をはじめたわけ

GAMY:コスケさんがゲーム実況をはじめるきっかけってどんなことだったんですか?


コスケさん(以下、敬称略):最初、ボクはゲーム実況をはじめようと思ってはじめたわけじゃないんですよ。そもそもボクは、『パワプロ』などの有名なタイトルは子供のころから遊んでますけど、ゲーマーといえるほどゲームをしてなかったんです。

大学時代に『パズル&ドラゴンズ(以下:パズドラ)』をやっていて、自分なりの攻略法があったんですね。それをアウトプットしたくて、前の会社に「もし使えるなら記事の端っこに載せてください」という感覚で1万字くらいのレポートを送ってみたんです。


そうしたら、そこで同級生がバイトしていて、「なんか会いたいって言ってるよ」と伝えてくれて、行ってみたら「動画をやれ」といきなり言われてそのまま働くことになったんですよ。


GAMY:ライターとしてではなく動画担当として入ったんですか?


コスケ:ええ、そうです。動画記事って聞いた時に、「そうだ。動画ならボクがクリアしたプレイをそのまま真似ればいいから、見てくれた人が誰でもクリアできるな」って考えて引き受けました。


ボク、元々美容師になりたかったんです。親が「大学に行かないと東京にはやらない」って言ってたんで、大学合格して東京に出てきたんです。

動画の仕事をもらった時も就活中で、内定ももらってたんですが、「自分が120%力を発揮する仕事ってなんだろう」と思っていて、卒業するまでのバイト感覚ではじめたのがきっかけです。


経験ゼロからスタート。でも、泣かされてヤル気に

GAMY:それでゲーム実況にハマったわけですか。


コスケ:いえ、全然(笑)。まず、ゲーム実況動画っていうのがボクがはじめた頃は全然一般的じゃなかったんですよ。マックスむらいさんがやりだしたのもボクから半年ぐらい後ですからね。


だから、PVをどれだけとればいいのかとか、視聴者に見てもらうノウハウみたいなのはゼロなんです。でも、会社から数字を提示されて「このPVに届かない」とか「もっと動画を出せ」とか言われまして、泣くぐらい怒られちゃうわけです。大学生だったんで、授業もあったし、プライベートでも遊びたいわけじゃないですか。ボクはバイト感覚だったけど、会社はそういうテイストじゃなかったんですよ。


そうすると、ボクも意地っ張りなんで「見返してやろう」って気分になるんですよ。で、動画をどんどんあげてやろうとか視聴者が何を求めてるかを考えるようになりました。


今思うと「焚き付けられちゃった」のかなと考えてます。怒られた内容に理不尽なこともありましたけど、あれで奮起したのも事実です。


役に立つのが基本。コスケさんが考えるいい動画

GAMY:コスケさんが考えるゲーム実況動画のポイントってなんですか?


コスケ:やっぱり、役に立たないといけないと思います。意味のない動画をいくらあげてもしかたないかなって気はしますね。「今までやれなかったことができる」って気持ちいいじゃないですか。それを手助けするための動画なんで、意味のない動画は作らないようにしています。

それでも数をあげないといけないんで、ある意味矛盾してるんですけどね。


GAMY:動画のネタ出しとかで苦労されたことはないんですか?


コスケ:ない……ですね。ボクはクエストは運営から出された問題だと思うんです。「このステージはこういうルールです。さて、どうやれば解けるでしょうか」っていう問いに対して、答えを出す作業なんで、そこで困ることはあまりないです。こういうクエストならこういう編成って、わりとすぐ答えは出ますよ。

答えの出し方は学校の勉強と同じで「ここを攻略するには何が必要で、必要な理由はこうです」ってのはキチンと提示してあげる。そこから「Aの代わりにBも使えますよ」といった補足をつけて、これらすべてがそろって最低限です。

GAMY:実況を作るうえで気をつけていることはありますか?


コスケ:やっぱり小さな子が見ることもあるので、言葉遣いとかは気をつけますよね。

あと大事なのはさっきも言ったように、「どうしてそうなるのか」の説明を忘れない。何故このパーティーなのか、何故この動かし方なのか、何故ここを攻略しないといけないのかをキチンとおさえてあげればいいんじゃないかなと思っています。


仲間たちではじめた「金曜ゲームショー」

GAMY:現在、「FRESH!」で「金曜ゲームショー」に出演されていますが、このお仕事をすることになった経緯を教えてください。


コスケ:ボクの個人的な考えなんですが、5年後10年後にゲーム実況でビジネスが成り立つためには、複数のメディアが必要だと思っているんです。youtubeとニコ生だけじゃなく、もっと多くのメディアがないと先細りしていくんじゃないかなと思います。

そんなとき、友人のガイモンさんからAbemaTVさんがこういうのを作りたがっているって話を聞いて、じゃあボクもやってみようかなと参加しました。


GAMY:ガイモンさんたちとは友人関係だったんですか?


コスケ:年齢は違うんですけど、けっこう付き合いは古くて、お互いに動画を上げる前から『パズドラ』を一緒にやっていた仲間です。

あー、生放送で「仲が悪い」とか煽られることがあるんですけど、全然そんなことないですよ(笑)。昔からの友人なんで、あんまり会話しなくても通じるし、会話しても言葉がラフになるから、そういう印象を与えちゃっているのかもしれないです。


GAMY:今までの放送で印象深い回とかはありましたか? 特にこれが面白かったとかありますか?


コスケ:毎回楽しいんで、どれがっていうのは難しいんですが……。あえて言うと、第1回が印象深いですね。「発言がかぶっている」とか「ちょっと騒ぎすぎ」とか反省点がいっぱいあって勉強になりました。


GAMY:反省点が多いほうが印象深いんですか?


コスケ:正直な話をすると、ボクは自分の動画を面白いと思ったことは一度もないんですよ。いつも、伝えられることを伝えることで精一杯なんで面白くしようとは思ってないし、見直しても「面白いな~」とは思わない。逆に、「どこが面白いの?」って聞きたいくらいです。

ですから、ボクを見て動画配信したくなったとか、ボクの動画が好きっていう人に会うと本当にうれしいですけど、いつも「これでいいのかな」って反省することがいっぱいですね。

GAMY:動画を配信する上でほかに重要なポイントとは何でしょうか?


コスケ:流行ものに手を出すと後々きつくなるかもしれません。流行ものって確かに最初PVとれるのですが、好きでもない状況で手を出すとモチベーションを維持するのって大変ですよね。最初は好きじゃなくていいんですが、やってるうちに好きにならないと絶対きつくなっていきます。


動画をあげるなら、できるだけ毎日あげたほうがいいっていうのもありますね。やっぱり、アクセスすれば新しい動画があがっていれば視聴者は毎日来てくれるんですよね。

youtuberのHIKAKINさんとか本当にすごいですよね。あのペースで動画をあげられるのって、動画を作った経験があればどれだけすごいかってわかりますよね。


あとは毎日ゲームをやることです。スマホゲーって日々アップデートしていくので、ちょっと休むと置いて行かれるんですよ。


動画配信するなら「ほかの人より一歩優れた点」を持っておかないといけなくて、それがないと視聴者は継続して見てくれないんです。人よりうまいとか、分析が的確とかいろいろありますけど、人よりプレイしているっていうのも大事です。

毎日ガッツリやる必要はないと思いますが、今そのゲームで何が起きているか程度は把握できないと動画をあげて視聴者を食いつかせることはできないと思うんですね。毎日動画をあげることが無理でも、触れることはできると思うので、それは欠かさないようにしています。

GAMY:最後に、視聴してくれるユーザーさんにメッセージをお願いします。


コスケ:取材ってほとんど受けたことないので、こういう時に何を言っていいかわからないです。すいません(笑)。

えー、「小学生の夏休み」っていう感覚が出したいなってはじめた番組で、みんなで楽しくゲームやってます。一緒に楽しんでくれると、すごくうれしいです。


コスケさんのおかげでゲーム実況のポイントがわかった!

コスケさんへのインタビューいかがでしたか?


ゲーム実況をする上で大事なのは「数をあげること」「そのゲームを好きな(楽しむ)こと」「役に立つ情報があること」「ゲームを常にさわっていること」のようです。

そのほかにも、動画をはじめたきっかけや、「金曜ゲームショー」のことなど興味深いお話を聞かせてもらいました。